お部屋の印象を大きく左右し、毎日の身だしなみチェックに欠かせない全身鏡。
実はその置き方一つで、お部屋の運気がガラリと変わってしまうことがあるのをご存知でしたか?
なんとなくで決めてしまいがちな全身鏡を置いてはいけない場所を知らないままだと、知らず知らずのうちに運気を下げてしまっているかもしれません。

この記事では、風水の観点から避けるべき鏡の置き場所を分かりやすく解説し、さらに運気をアップさせるための正しい置き方や、安全でおしゃれな飾り方のコツまでご紹介します。
正しい知識を身につけて、快適で幸運を呼び込む素敵なお部屋作りを始めましょう。
- 【風水NG】全身鏡を置いてはいけない場所7選
- 全身鏡を置いてはいけない場所を避けて運気を上げる方法
【風水NG】全身鏡を置いてはいけない場所7選
風水において、鏡はエネルギーを反射したり、増幅させたりする力を持つ特別なアイテムだと考えられています。
だからこそ、その置き場所には注意が必要です。
ここでは、特に運気を下げてしまうとされる「全身鏡を置いてはいけない場所」を7つ、その理由とともに詳しく解説していきます。
ご自宅の鏡が当てはまっていないか、ぜひチェックしてみてくださいね。
① 玄関の正面:良い運気を跳ね返してしまう
玄関は、風水において「気」の入り口とされ、家全体の運を左右する非常に重要な場所です。
外から入ってくる良いエネルギーを家の中全体に行き渡らせることで、家庭運や金運などがアップすると言われています。
なぜ玄関の正面に鏡を置くとNGなのか
玄関のドアを開けて真正面に鏡があると、せっかく入ってきた良い運気をすべて跳ね返してしまいます。
これは、鏡が持つ「反射」のエネルギーが原因です。
良い運気だけでなく、自分自身や家族が帰宅した際に持っているエネルギーまで外に押し出してしまう可能性があるため、玄関の正面に鏡を置くことは風水では大きなNGとされています。
具体的に「玄関の正面」とはどこ?
「玄関の正面」とは、玄関のドアを開けたときに、まっすぐ自分の姿が映り込む位置のことです。
たとえ少し離れていたとしても、ドアの延長線上に鏡が置かれている場合は、運気を跳ね返してしまう可能性があるため注意が必要です。
下駄箱の上などに置く小さな鏡であっても、正面に置くのは避けた方が良いでしょう。
② 寝室(寝姿が映る場所):運気を吸い取られる
一日の疲れを癒し、エネルギーを充電する場所である寝室。
この寝室に全身鏡を置くこと自体が悪いわけではありませんが、その位置には細心の注意が必要です。
特に、ベッドで寝ている自分の姿が鏡に映り込んでしまう配置は、風水では避けるべきだとされています。
寝姿が鏡に映るとどうなる?
風水では、寝ている間は魂が体から少し離れ、無防備な状態になると考えられています。
その無防備な姿が鏡に映ると、鏡の中の自分にエネルギーを吸い取られてしまい、疲れが取れにくくなったり、健康運が下がったりすると言われているのです。
また、鏡が持つ「火」のエネルギーが、安らかな眠りを妨げてしまうという考え方もあります。
夜中にふと目が覚めたとき、暗闇の中に自分の姿が映っていると、無意識に驚いてしまい、睡眠の質を下げてしまう可能性も考えられます。
対策:カバーをかけるか位置を変える
もし、お部屋の間取りの都合でどうしても寝姿が映ってしまう場所にしか鏡を置けない場合は、寝る時だけでも布をかけて鏡を隠すようにしましょう。
おしゃれな布やストールを使えば、インテリアのアクセントにもなりますよ。
もちろん、可能であれば鏡の位置を動かし、ベッドが直接映り込まない壁際に配置するのが最も良い解決策です。
③ 合わせ鏡:気の流れが乱れ、トラブルを招く
「合わせ鏡」とは、2枚の鏡が向かい合っている状態のことを指します。
鏡の中に鏡が映り込み、無限に空間が続いて見える、あの状態です。
美容室やアパレルショップなどで見かけることがありますが、家庭のインテリアでこれを行うのは風水的に見て非常に危険だとされています。
なぜ合わせ鏡はNGなのか
鏡と鏡が向かい合うと、エネルギーがその間を無限に反射し続けることになります。
この状態は、気の流れを激しく乱し、空間のエネルギーを非常に不安定にさせると考えられています。
エネルギーが停滞し、乱れることで、そこに住む人の精神状態も不安定になりがちです。
イライラしやすくなったり、家族間での口論が増えたりと、人間関係のトラブルを招く原因になるとも言われています。
また、合わせ鏡は霊的なものを呼び寄せやすいというスピリチュアルな考え方もあるため、避けた方が賢明です。
④ ドアや窓の正面:入ってきた運気をすぐに出してしまう
玄関だけでなく、リビングや各部屋のドア、そして窓もまた、気の出入り口と考えられています。
特に窓は、太陽の光とともに良いエネルギーを取り込む大切な場所です。
これらのドアや窓の正面に鏡を置くことも、玄関の正面と同様に避けるべき配置とされています。
ドアの正面に置くとどうなる?
部屋のドアを開けて正面に鏡があると、部屋に入ろうとした良い運気がすぐに跳ね返されて出て行ってしまいます。
これでは、せっかくの幸運がお部屋の中に留まることができません。
特に、リビングなど家族が集まる部屋のドアの正面に鏡があると、家庭運が安定しにくくなると言われています。
窓の正面に置くデメリット
窓の正面に鏡を置いた場合も同じ理屈で、窓から入ってきた自然の良いエネルギーをそのまま外に反射してしまいます。
また、窓の外の景色が鏡に映り込みますが、もしその景色が隣の家の壁や電柱など、風水的にあまり良くないとされるものである場合、その悪いエネルギーを部屋の中に取り込んで増幅させてしまう可能性もあるため注意が必要です。
⑤ 階段の正面:エネルギーが不安定になる
家の中に階段がある場合、その正面に鏡を置くことにも注意が必要です。
風水では、階段は気の流れが速く、不安定になりやすい場所とされています。
良い気も悪い気も、階段を通じて上下の階を勢いよく移動すると考えられています。
なぜ階段の正面はNGなのか
階段の正面に鏡を置くと、鏡の反射のエネルギーによって、ただでさえ速い気の流れがさらに加速し、乱れてしまいます。
エネルギーが乱れることで、家に住む人の気持ちが落ち着かなくなったり、事故や怪我に繋がりやすくなったりすると言われています。
特に、階段を下りた正面に鏡があると、降りてきたエネルギーを強く跳ね返してしまい、衝突するような形になるため、避けるべき配置です。
⑥ トイレの中やトイレが映る場所:悪い気を増幅させる
風水において、トイレは「不浄の場所」とされ、悪い気(陰の気)が溜まりやすい場所と考えられています。
そのため、トイレの空間に鏡を置くことや、他の部屋からトイレが鏡に映り込むような配置は、運気を下げる大きな原因となります。
トイレの中に鏡を置くデメリット
トイレは健康運や金運に深く関わる場所です。
この空間に鏡を置くと、鏡が持つエネルギーの増幅作用によって、トイレが持つ悪い気をさらに強めてしまいます。
悪い気が増幅されると、健康を損なったり、予期せぬ出費が増えたりする可能性があると言われています。
どうしても小さな鏡を置きたい場合は、フタ付きのものを選び、使うとき以外は閉じておくなどの工夫が必要です。
トイレが鏡に映り込むのもNG
リビングや廊下などに置いた鏡に、トイレのドアや便器が映り込んでしまうのも避けましょう。
これは、トイレの悪い気を他の部屋にまで拡散させてしまうことになるからです。
鏡を置く際は、トイレが映り込まない角度や位置を慎重に選ぶことが大切です。
⑦ 鬼門・裏鬼門:家のエネルギーが乱れる
鬼門(きもん)・裏鬼門(うらきもん)という言葉を聞いたことがありますか?
これは、日本の家相学で古くから伝えられている、特に注意すべき方角のことです。
鬼門は北東、裏鬼門は南西を指し、「鬼が出入りする不吉な方角」とされています。
なぜ鬼門・裏鬼門ライン上はNGなのか
鬼門や裏鬼門は、気が乱れやすく、悪いエネルギーが溜まりやすいとされる非常にデリケートな方角です。
このライン上に鏡を置くと、鏡のエネルギーが鬼門・裏鬼門の持つ不安定な気を刺激し、増幅させてしまう恐れがあります。
これにより、家庭内にトラブルが起きたり、家族の健康が損なわれたりする原因になると考えられています。
家の中心から見て北東と南西を結んだライン上には、鏡だけでなく、気の入り口となる玄関や、不浄の場所であるトイレなどを配置するのも避けるべきだとされています。
全身鏡を置いてはいけない場所を避けて運気を上げる方法
さて、ここまで全身鏡を置いてはいけないNGな場所について解説してきました。
「じゃあ、一体どこに置けばいいの?」と不安に思った方もいるかもしれませんね。
ご安心ください。
ここからは、NGな場所を避けた上で、さらに運気をアップさせるための具体的な方法をご紹介します。
風水の知識を活かしつつ、おしゃれで快適な部屋作りを目指しましょう。
【場所別】運気が上がる全身鏡の正しい置き方
家の場所ごとにつかさどる運気は異なります。
それぞれの場所の特性を活かした鏡の置き方をすることで、特定の運気を効果的に高めることができますよ。
玄関:入って「左側」に置き、金運アップを狙う
玄関の正面はNGでしたが、実は玄関に鏡を置くこと自体は、運気アップにとても効果的です。
おすすめの場所は、玄関を入って左側の壁です。
風水では「左青龍(させいりゅう)」と言い、左側は気の流れが活発で、金運や財運を高める力があるとされています。
ここに鏡を置くことで、外から入ってきたエネルギーを増幅させ、金運アップが期待できます。
逆に、玄関を入って右側は「右白虎(うびゃっこ)」と呼ばれ、人間関係や名誉を司る場所です。
ここに鏡を置くと、エネルギーが強くなりすぎてしまい、自己主張が激しくなったり、トラブルが増えたりする可能性があるため、注意が必要です。
寝室:ベッドが映らない壁際に置いて健康運を保つ
寝室に鏡を置く場合は、とにかく寝ている姿が映らない場所を選ぶのが鉄則です。
おすすめは、ベッドの横の壁や、クローゼットの扉の内側などです。
鏡に部屋の明るい部分や観葉植物などが映り込むように配置すると、部屋のエネルギーが活性化され、健康運や美容運アップに繋がると言われています。
朝起きて、鏡に映るのが爽やかな植物や窓からの光であれば、気持ちの良い一日をスタートできますよね。
リビング:部屋が広く見える場所に置き、家庭運を上げる
家族が集まるリビングは、家庭運を司る大切な場所です。
リビングに鏡を置く場合は、部屋が明るく、広く見える場所に配置するのがおすすめです。
鏡の反射効果で空間に奥行きが生まれ、開放的な雰囲気になります。
明るく広々とした空間は、良い気を呼び込み、家族関係を円滑にしてくれるでしょう。
鏡に映り込む景色にもこだわりたいところです。
美しい絵画やおしゃれなインテリア、窓から見えるきれいな景色などが映るように置くと、その良いエネルギーが倍増し、家庭運をさらに高めてくれます。
ただし、ソファに座っている人が真正面から映り込むような配置は、落ち着かなくなってしまう可能性があるので避けましょう。
【ワンルーム・一人暮らし】の姿見の置き場所と工夫
ワンルームや一人暮らしのお部屋では、置ける場所が限られていて、どうしても寝姿が映ってしまう…という悩みも多いですよね。
そんな時は、いくつかの工夫で問題を解決できます。
クローゼットや扉の内側を活用する
最もおすすめなのが、クローゼットの扉の内側に鏡を貼る方法です。
これなら、普段は扉を閉めているので寝姿が映る心配がありませんし、スペースを有効活用できます。
粘着テープで貼れる薄いタイプのミラーシートなどを使えば、賃貸物件でも壁を傷つけずに設置できますよ。
パーテーションやカーテンで仕切る
お部屋に少しでも余裕があれば、パーテーションやカーテンを使って、ベッドスペースと鏡を置くスペースを物理的に仕切ってしまうのも一つの手です。
空間にメリハリがつき、おしゃれな部屋作りのアクセントにもなります。
使わない時は布をかける
最終手段として、やはり有効なのが「使わない時は布をかける」という方法です。
お気に入りのデザインの布を選べば、それ自体がインテリアの一部になります。
手間はかかりますが、運気を守るための大切な習慣だと考えて、ぜひ実践してみてください。
倒れない工夫も大切!安全な設置方法と地震対策
風水だけでなく、実用的な安全面も非常に重要です。
特に、日本は地震が多い国ですから、鏡が倒れたり割れたりしないように、しっかりと対策をしておきましょう。
スタンドミラーの安全対策
床に直接置くタイプのスタンドミラーは、最も転倒のリスクが高いアイテムです。
- 耐震マットやジェルを下に敷く: 鏡の足の下に敷くだけで、揺れを吸収し、滑りにくくなります。
- 壁に固定する: 鏡の上部をL字金具やワイヤーなどで壁に固定するのが最も安全です。賃貸で壁に穴を開けられない場合は、突っ張り棒タイプの転倒防止グッズなどを活用しましょう。
- 壁に立てかけるタイプを選ぶ: 壁にしっかりと寄りかからせるタイプの鏡は、自立式よりも安定しやすい傾向にあります。滑り止めのゴムが付いているかどうかもチェックポイントです。
壁掛けミラーの安全対策
壁掛けミラーは、落下すると非常に危険です。
設置する際は、壁の材質を必ず確認しましょう。
石膏ボードの壁に設置する場合は、石膏ボード用のアンカーやフックを必ず使用してください。
通常のネジだけでは、鏡の重さに耐えきれずに抜け落ちてしまう可能性があります。
賃貸物件の場合は、「ホッチキスで固定できるフック」など、壁の傷が目立たないアイテムを選ぶと良いでしょう。
こうした具体的な地震対策や様々な固定器具については、東京消防庁が公開しているような家具の転倒防止対策のページも非常に参考になります。ご家庭の安全を確保するためにも、一度確認しておくことをおすすめします。
鏡の形やフレーム選びでさらに運気アップ
鏡の置き場所だけでなく、どんな鏡を選ぶかによっても、得られる運気の効果は変わってきます。
せっかくなら、デザインにもこだわって、さらに幸運を引き寄せましょう。
形で選ぶ:運気を安定させる「八角形」がおすすめ
風水では、八角形は「八方位」を表し、森羅万象すべてのエネルギーを引き寄せ、運気を安定させてくれる最高の形だとされています。
玄関やリビングなど、特に運気を高めたい場所に八角形の鏡を置くと、悪い気を跳ね除け、良い気を呼び込んでくれる効果が期待できます。
その他、丸い形の鏡は人間関係を円満にし、角のある四角い鏡は仕事運などを高めると言われています。
フレームの素材で選ぶ:木の温もりで運気を育てる
鏡のフレームの素材も、運気に影響を与えます。
特におすすめなのが、木製のフレームです。
木は自然のエネルギーを持ち、気を育て、成長させてくれる力があると考えられています。
温かみのある雰囲気で、どんなインテリアにも馴染みやすいのも嬉しいポイントですね。
逆に、冷たい印象を与える金属製のフレームは、エネルギーを鋭くしすぎてしまうことがあるため、置く場所を選ぶかもしれません。
常にきれいに!鏡の掃除方法と運気の関係
最後に、とても大切なことをお伝えします。
それは、鏡を常にピカピカに磨いておくことです。
風水では、汚れた鏡は運気を下げてしまうと考えられています。
鏡がホコリや手垢で曇っていると、良い運気を正しく反射できず、逆に悪い気を溜め込んでしまうのです。
鏡は、持ち主の心を映すとも言われています。
鏡をきれいに保つことは、自分自身の心を磨くことにも繋がります。
普段からこまめに拭き掃除をする習慣をつけましょう。
マイクロファイバークロスを使えば、水拭きだけで指紋や汚れがきれいになりますよ。
美しい鏡で毎日自分の姿をチェックすれば、自然と前向きな気持ちになれるはずです。
まとめ:「全身鏡 置いてはいけない場所」を知って運気を上げよう
今回は、運気を左右する「全身鏡を置いてはいけない場所」について、風水の観点から詳しく解説しました。
玄関の正面や寝姿が映り込む寝室、合わせ鏡など、良かれと思って置いた鏡が、実は知らず知らずのうちに運気を下げてしまっていたかもしれません。
しかし、大切なのはNGな場所を避けるだけでなく、運気を上げる置き方を正しく知って実践することです。
玄関の左側やリビングの明るい場所など、鏡が持つ「反射」の力をプラスに活かすことで、金運や家庭運、健康運といった様々な運気を高める効果が期待できます。
さらに、八角形などの形にこだわったり、安全対策をしっかり行ったり、そして何よりも鏡を常にピカピカに保つことが、幸運を呼び込むための重要な鍵となります。
この記事を参考に、ぜひご自宅の鏡の配置を見直してみてください。
少しの工夫と心がけで、お部屋の雰囲気もあなたの運気も、きっと今よりさらに輝き出すはずですよ。