毎日続く家事に、少しお疲れを感じていませんか?
年齢を重ねるにつれて、今まで当たり前にこなしてきた家事が、だんだんと体にこたえるようになるのは自然なことです。

この記事では、60代からやめる家事の具体的なリストをご紹介します。
家事をやめることは、決して手抜きではありません。
それは、これからの人生をもっと自分らしく、豊かに楽しむための賢い選択なのです。
この記事を読めば、心と時間にゆとりが生まれ、新しい毎日が始まるヒントがきっと見つかります。
- 60代からやめる家事15選!やめてよかったこと
- 60代からやめる家事|暮らしを楽にするための具体的な工夫
60代からやめる家事15選!やめてよかったこと
60代からの暮らしをより快適にするためには、まず「やめてもいい家事」を知ることから始めましょう。
これまで当たり前だと思ってきたことの中にも、実は手放せるものがたくさんあります。
ここでは、実際に多くの方が「やめてよかった」と感じている家事を、具体的なリストにしてご紹介します。
料理、掃除、洗濯といった日常的なことから、長年の習慣や思い込みまで、全部で15のヒントを集めました。
一つでも「これならできるかも」と思えるものがあれば、ぜひ試してみてください。

【料理編】「60代 ご飯作りたくない」を解決する3つの工夫
毎日の食事の支度は、献立を考え、買い物に行き、調理して、後片付けをするという一連の作業が続くため、特に負担に感じやすい家事の一つです。
「今日はご飯作りたくないな…」と感じる日は、誰にだってあります。
そんな気持ちに正直になって、料理にまつわる「当たり前」を少し手放してみませんか。
ここでは、料理の負担をぐっと軽くする3つの工夫をご紹介します。
1. 毎日の献立決めをやめる
「今日の夕飯、何にしよう…」と毎日悩むことから、思い切って解放されましょう。
栄養バランスを考えた完璧な献立を毎日作るのは、プロでも大変なことです。
週に2〜3日は「考えない日」を作ると決めてしまうのがおすすめです。
例えば、火曜日はカレーの日、金曜日は麺類の日、といったように定番メニューを決めておけば、悩む必要がなくなります。
また、週末にまとめて作り置きをしたり、カット済みの野菜や下ごしらえ済みの魚などを活用したりするのも良い方法です。
最近では、レシピと食材がセットになったミールキットも充実しているので、そうしたサービスを上手に利用するのも賢い選択と言えるでしょう。
2. 手の込んだ料理をやめる
特別な日でもないのに、品数をたくさん作ったり、時間のかかる煮込み料理を作ったりする必要はありません。
60代からの食事は、「一汁一菜」を基本に、シンプルで体に優しいものを心がけるだけで十分です。
具沢山の味噌汁やスープがあれば、それだけで立派な一品になりますし、栄養もしっかり摂れます。
主菜も、焼くだけ、炒めるだけ、和えるだけ、といった簡単な調理法のものを選びましょう。
手の込んだ料理は、時間と心に余裕がある時に、趣味として楽しむくらいがちょうど良いのです。
普段の食事は、頑張りすぎず、シンプルに考えることが、長く続けるための秘訣です。
3. すべて手作りするのをやめる
「食事はすべて手作りでなければならない」という考えは、もはや過去のものです。
今は、美味しくて健康的なお惣菜や冷凍食品がたくさんあります。
疲れている日や、どうしてもやる気が出ない日は、市販品を上手に食卓に取り入れることを自分に許可してあげましょう。
例えば、メインのおかずだけ買ってきて、ご飯と味噌汁だけは自分で用意する、という形でも全く問題ありません。
また、便利な宅配食サービスを利用すれば、買い物や調理の手間なく、栄養バランスの取れた食事を摂ることができます。
すべてを自分で抱え込まず、外部のサービスに頼ることは、心と体の健康を保つための大切な知恵です。
【掃除編】「高齢者 家事 大変」な場所から手放すテクニック
年齢を重ねると、かがんだり、高いところに手を伸ばしたりする掃除が、だんだんと大変になってきます。
特に、高齢者にとって家事の中でも掃除は、転倒などのリスクも伴うため、無理は禁物です。
家全体をピカピカに保とうと気負わず、大変だと感じる場所の掃除から手放していくのがおすすめです。
ここでは、掃除の負担を減らすための具体的なテクニックをご紹介します。

4. 床の拭き掃除をやめる
四つん這いになって床を雑巾がけするのは、足腰に大きな負担がかかります。
床の拭き掃除は、フローリングワイパーでサッと済ませるだけでも十分に綺麗になります。
もしくは、お掃除ロボットに任せてしまうのが最もおすすめです。
スイッチひとつで床の拭き掃除まで自動でやってくれる機種も多く、驚くほど家事が楽になります。
初期費用はかかりますが、これからの長い人生における時間と体力の節約を考えれば、十分に価値のある投資と言えるでしょう。
「掃除は自分の手で」という思い込みを捨てて、便利な機械の力を借りましょう。
5. 窓拭きを完璧にやるのをやめる
家中の窓をピカピカに磨き上げるのは、達成感がある一方で、時間も体力も使う重労働です。
特に、外側の窓拭きは危険も伴います。
窓拭きは、年に1〜2回、汚れが気になった時に、内側を軽く拭く程度で十分だと考え方を変えてみましょう。
もしくは、手の届く範囲だけ、汚れが目立つ部分だけを拭く、というルールにするのも良いでしょう。
プロのハウスクリーニングに年に一度だけお願いするという方法もあります。
完璧を目指さず、「これくらいでOK」という自分なりの合格ラインを設けることが大切です。
6. 大掃除を一気にやるのをやめる
年末に家中をまとめて大掃除する、という習慣も、60代からは見直したいものの一つです。
短期間に集中して掃除をすると、体に大きな負担がかかり、怪我の原因にもなりかねません。
これからは、「小掃除(こそうじ)」の習慣を取り入れましょう。
例えば、「今月はキッチン」「来月は浴室の換気扇」というように、毎月掃除する場所を決めて、少しずつ進めていくのです。
あるいは、「今日は引き出しを1つだけ片付ける」といったように、1日15分程度の短い時間でできる範囲の掃除を日課にするのも良い方法です。
一気にやろうとせず、計画的に分散させることが、無理なく家を綺麗に保つコツです。
【洗濯編】アイロンがけや毎日やらなくてもいい洗濯からの解放
洗濯は、洗濯機を回すだけでなく、干す、取り込む、たたむ、収納するという一連の作業がセットになっています。
特に、アイロンがけは面倒に感じる方も多いのではないでしょうか。
毎日の洗濯に追われる生活から、少しだけ自由になってみませんか。

7. アイロンがけをやめる
シワひとつないシャツは気持ちが良いものですが、そのために毎回アイロンをかけるのは大変な手間です。
思い切って、アイロンがけが必要な服を持つのをやめてみましょう。
最近は、干す時にシワを伸ばせばアイロンが不要な「形状記憶シャツ」や、シワになりにくい素材の服がたくさんあります。
下着やタオル、パジャマなどにアイロンをかける習慣がある方も、本当に必要かどうか一度考えてみてください。
アイロン台を出す手間、アイロンが温まるのを待つ時間、そしてアイロンをかける時間。
これらを手放すだけで、驚くほど時間にゆとりが生まれます。
8. 毎日洗濯機を回すのをやめる
家族の人数が減ったのに、昔の習慣で毎日洗濯機を回していませんか?
洗濯物がそれほど多くないのであれば、洗濯は2〜3日に1回にまとめることを検討してみましょう。
洗濯の回数が減れば、それに伴う干したりたたんだりする作業も減り、水道代や電気代の節約にも繋がります。
特に汚れが気になるものだけ手洗いし、あとはまとめて洗濯する、という方法も効率的です。
「毎日洗わないと気持ちが悪い」という思い込みを手放し、自分の暮らしのペースに合った洗濯の頻度を見つけましょう。
9. シーズンごとの衣替えをやめる
春と秋の恒例行事だった衣替えも、60代からはやめてしまって良い家事の一つです。
重い衣装ケースを押し入れの奥から引っ張り出す作業は、体に大きな負担をかけます。
これを機に、オールシーズン着られる服を中心にワードローブを組む「持ちすぎない暮らし」を始めてみませんか。
インナーや羽織るもので体温調節をすれば、多くの服は一年を通して着ることができます。
衣類を厳選して数を減らせば、クローゼットもすっきりし、衣替えの必要がなくなります。
管理する服が減ることで、心にもゆとりが生まれるはずです。
【習慣編】「手放した家事」で心と時間にゆとりを作る
私たちは、知らず知らずのうちに「こうするのが当たり前」という習慣に縛られています。
しかし、その中には、今の自分の暮らしには合わなくなっているものも少なくありません。
ここでは、長年の習慣を手放すことで、心と時間にゆとりを生み出すヒントをご紹介します。

10. 毎朝の布団干しをやめる
お日様の匂いがするフカフカの布団は気持ちが良いものですが、重い布団を毎日ベランダまで運んで干すのは大変な重労働です。
特に、マンションの高層階などでは、布団を干すこと自体が危険な場合もあります。
毎日の布団干しをやめて、代わりに布団乾燥機を活用しましょう。
布団乾燥機なら、天気を気にすることなく、いつでも手軽に布団を温かく乾燥させることができます。
ダニ対策にも効果的で、衛生面でも安心です。
布団干しという重労働から解放されるだけで、朝の時間がとても楽になります。
11. 来客用の布団を持つことをやめる
いつ来るかわからないお客様のために、押し入れの大部分を占領している来客用の布団。
その管理も、定期的に干したり、シーツを洗濯したりと、意外と手間がかかります。
思い切って、来客用の布団を手放すことを検討してみませんか。
最近は、清潔で質の良いレンタル布団のサービスが充実しています。
お客様が来ることが決まってから手配すれば、必要な時に必要な数だけ用意することができます。
押し入れのスペースが空けば、そこを有効活用でき、家全体の風通しも良くなります。
12. 家計簿を細かくつけるのをやめる
1円単位でレシートを管理し、きっちりと家計簿をつける作業は、几帳面な方ほどストレスになりがちです。
もちろん、家計の全体像を把握することは大切ですが、細かすぎる管理に疲れてしまうなら本末転倒です。
60代からは、もっとシンプルな家計管理に切り替えましょう。
例えば、費目ごとに細かく分けるのをやめて、「食費」「光熱費」「その他」など、大まかな分類にするだけで十分です。
最近では、銀行口座やクレジットカードと連携して、自動で家計簿を作成してくれる便利なスマホアプリもあります。
手間をかけずに「見える化」できるツールを活用して、ストレスのない家計管理を目指しましょう。
【人間関係編】見栄や完璧主義をやめてストレスを減らす
家事の中には、実は「誰かの目」を気にするあまり、自分で自分を苦しめているものもあります。
見栄や完璧主義を手放すことは、家事の負担だけでなく、心のストレスを減らすことにも繋がります。

13. 来客のために完璧に準備するのをやめる
お客様が来るとなると、「家中をピカピカに掃除して、手の込んだおもてなし料理を用意して…」と、つい頑張りすぎていませんか?
しかし、親しい友人や家族があなたに会いに来るのは、完璧な家やご馳走が目的ではないはずです。
これからは、「普段通りの我が家」に招くくらいの気持ちでいましょう。
掃除も、お客様が使うトイレや洗面所など、最低限の場所を綺麗にしておけば十分です。
食事も、無理に手作りせず、美味しいお店のテイクアウトやデリバリーを利用したって良いのです。
準備に追われるよりも、リラックスした気持ちで、お客様との会話を楽しむ時間を大切にしましょう。
14.「ちゃんとしなきゃ」という思い込みをやめる
「主婦だから、母親だから、家事は完璧にこなさなければならない」
長年、そんな「ちゃんとしなきゃ」という思い込みに縛られてきた方も多いのではないでしょうか。
しかし、その思い込みこそが、あなた自身を疲れさせている最大の原因かもしれません。
「まあ、いっか」「今日くらいはサボっても大丈夫」と、自分を許してあげることが大切です。
少し部屋が散らかっていても、夕食がお惣菜の日があっても、誰もあなたを責めたりはしません。
完璧を目指すのをやめるだけで、心は驚くほど軽くなります。
15. 家族の家事をすべて背負うのをやめる
もし、ご主人や成人したお子さんと同居しているなら、家事をすべて一人で背負う必要は全くありません。
これからは、家族を「一緒に暮らすパートナー」として、家事を分担していきましょう。
「自分のことは自分でやる」を基本のルールにするだけでも、あなたの負担は大きく減ります。
例えば、脱いだ服は各自で洗濯カゴに入れる、食事が終わったら自分の食器はキッチンまで運ぶ、といった小さなことからで構いません。
これまであなたが担ってきた家事の大変さを家族に伝え、協力をお願いすることは、決してわがままなことではないのです。
60代からやめる家事|暮らしを楽にするための具体的な工夫
さて、ここまで「やめる家事リスト」をご紹介してきましたが、いざやめようと思っても、長年の習慣を変えるのは簡単なことではないかもしれません。
また、ただやめるだけでなく、どうすればもっと暮らしが楽になるのか、具体的な方法を知りたいと感じている方も多いでしょう。
ここでは、60代から家事をやめて、心豊かに暮らしていくための具体的な工夫や考え方について、さらに深く掘り下げていきます。

なぜ「60代 家事 しんどい」?原因と心を軽くする考え方
まず大切なのは、「なぜ今、家事がこんなにしんどいと感じるのだろう?」と、その原因を正しく理解することです。
原因が分かれば、自分を責めることなく、前向きな対策を立てることができます。
60代になって家事がしんどいと感じるのは、決してあなたが怠けているからではありません。
体力的な変化
一番大きな原因は、やはり加齢による体力的な変化です。
若い頃はなんてことなかった作業でも、年齢を重ねると、疲れやすくなったり、時間がかかったり、足腰に痛みを感じたりするのは当然のことです。
視力の低下によって、細かい部分の掃除が見えづらくなることもあります。
この体力的な変化をきちんと受け入れることが、家事を見直す第一歩です。
今までのやり方に固執せず、今の自分の体力に合ったやり方を探していく必要があります。
価値観の変化
子育てや仕事に追われていた忙しい時期を終え、自分の時間を持てるようになったことで、価値観が変化する方も多くいます。
これまでの人生では、家事をきちんとこなすことが一番の優先事項だったかもしれません。
しかし、これからは「家事よりも、自分の趣味や楽しみ、健康を大切にしたい」と考えるようになるのは、とても自然なことです。
この価値観の変化に気づき、「家事はほどほどで良い」と自分に許可してあげることが、心を軽くする鍵となります。
家族構成の変化
お子さんが独立して夫婦二人暮らしになったり、一人暮らしになったりと、家族の形が変わるのもこの年代の特徴です。
家族の人数が減れば、本来、家事の量も減るはずです。
しかし、長年の習慣で、ついたくさん作りすぎてしまったり、昔と同じ広さの家を一人で管理していたりすることが、負担に繋がっている場合があります。
今の暮らしのサイズに家事を合わせるという視点が重要です。
今の自分にとって本当に必要な家事は何なのか、一度立ち止まって考えてみましょう。
「60歳からの家事」を劇的に楽にする便利な家電・サービス活用術
今の時代、私たちの家事を助けてくれる便利なツールがたくさんあります。
「機械に頼るのはちょっと…」と思わず、積極的に活用することで、60歳からの家事は劇的に楽になります。
頑張りすぎず、賢く頼ることが、これからの時代の新しい暮らし方です。

頼れる便利な家電たち
「時短家電」や「楽家事家電」と呼ばれる製品は、まさに60代からの暮らしの救世主です。
- 食器洗い乾燥機(食洗機): 面倒な食器洗いの手間と時間から解放されます。手洗いよりも高温で洗浄するため衛生的で、節水効果も期待できます。
- ロボット掃除機: スイッチひとつで床掃除を自動で行ってくれます。留守中に掃除を済ませてくれるので、帰宅したら部屋が綺麗になっているという快適さを味わえます。
- 乾燥機付き洗濯機: 洗濯から乾燥までを全自動で行ってくれます。天気を気にせず洗濯でき、重い洗濯物を干す作業がなくなるメリットは計り知れません。
- 電気圧力鍋・自動調理鍋: 材料を入れてボタンを押すだけで、煮込み料理などが美味しく仕上がります。火加減をずっと見ている必要がなく、安全に調理できます。
これらの家電は、「時間を買う」という投資だと考えてみてください。
家電に任せられることは任せて、生まれた時間で自分の好きなことを楽しみましょう。
プロに任せる家事代行サービス
掃除や料理など、特定の家事をプロにお願いする「家事代行サービス」も、心強い味方です。
「知らない人を家に入れるのは不安」と感じるかもしれませんが、信頼できる会社を選べば、研修を受けたプロが質の高いサービスを提供してくれます。
例えば、月に1〜2回、水回りだけを徹底的に掃除してもらうだけでも、日々の掃除の負担は大きく軽減されます。
他にも、作り置きのおかずを何品か作ってもらったり、面倒なアイロンがけだけをお願いしたりと、自分のニーズに合わせて柔軟に利用できます。
たまには家事をプロに任せて、自分へのご褒美時間を作るのも素敵なことです。
食事の準備が楽になる宅配食サービス
毎日の食事作りが負担に感じているなら、「宅配食サービス」の利用がおすすめです。
管理栄養士が監修した栄養バランスの取れたお弁当やおかずが、冷凍で定期的に届きます。
電子レンジで温めるだけで、すぐに美味しい食事ができるので、買い物や調理、後片付けの手間が一切かかりません。
塩分やカロリーが調整された健康志向のメニューも豊富なので、健康管理にも役立ちます。
「今日は何もしたくない」という日に備えてストックしておくと、心のお守りにもなります。
モノと「60代 家具」を見直して実現する「60代のシンプルライフ」
家事を楽にするためには、家の中にある「モノ」そのものを見直すことも非常に効果的です。
モノが少なければ、掃除や管理の手間が減り、心にもゆとりが生まれます。
60代は、これからの人生を快適に過ごすための「シンプルライフ」を始める絶好の機会です。

まずは「持ちすぎない暮らし」から
「もったいない」「いつか使うかも」と思って、長年使っていないモノを溜め込んでいませんか?
モノが多いと、それを管理するために時間とエネルギーが奪われてしまいます。
まずは、「1年間使わなかったモノは手放す」というルールを決めて、少しずつ身の回りの整理を始めてみましょう。
特に、洋服、食器、本などは、気づかないうちに増えがちなアイテムです。
モノを厳選することで、掃除がしやすくなるだけでなく、本当に大切なものが何かを見つめ直すきっかけにもなります。
これは「終活」や「老前整理」の第一歩とも言えるでしょう。
「60代の家具」選びのポイント
若い頃に購入した重くて大きな家具は、今の暮らしには合わなくなっているかもしれません。
これからの家具選びは、「軽い」「小さい」「掃除しやすい」をキーワードにしましょう。
例えば、大きなソファを一人掛けの軽いアームチェアに変えるだけで、部屋が広く感じられ、掃除機もかけやすくなります。
また、脚付きの家具を選ぶと、家具を動かさなくても下に掃除機が入り、ホコリが溜まりにくくなります。
60代の暮らしに合わせた家具に見直すことは、日々の家事の負担を減らし、安全な生活空間を作ることにも繋がります。
掃除しやすい部屋づくりのコツ
モノを減らし、家具を見直したら、仕上げに掃除しやすい部屋のレイアウトを考えましょう。
基本的なコツは、「床にモノを置かない」ことです。
床にモノがなければ、掃除機やフローリングワイパーをかけるのがとてもスムーズになります。
また、細々とした雑貨は、棚や引き出しの中にまとめて収納し、外に出しておくモノを最小限にすると、ホコリが溜まりにくく、拭き掃除も楽になります。
配線コード類も、ケーブルボックスなどを使ってすっきりとまとめると、見た目が良いだけでなく、ホコリの掃除がしやすくなります。
「何もしたくない 主婦 60代」、そんな日の悩みとの向き合い方
どんなに工夫をしても、「今日は本当に何もしたくない…」と感じる日は誰にでも訪れます。
特に、長年家事を担ってきた60代の主婦の方にとっては、そうした日に罪悪感を覚えてしまうこともあるかもしれません。
しかし、それは決して悪いことではありません。

自分を責めないで!何もしない日を作る勇気
「何もしたくない」と感じるのは、心と体が休息を求めているサインです。
そんな日は、「何もしない」ことを自分に許可してあげましょう。
罪悪感を感じる必要は全くありません。
家事を一日休んだからといって、生活が立ち行かなくなるわけではありません。
むしろ、無理して動いて体調を崩したり、ストレスを溜め込んだりする方が、長い目で見ればマイナスです。
「今日は私の休日」と割り切って、堂々と休む勇気を持ちましょう。
心と体を休めるための具体的な方法
「何もしない」と決めた日は、心からリラックスできることをして過ごしましょう。
例えば、一日中パジャマのまま、好きなだけ本を読んだり、溜めていたドラマを一気に見たりするのも良いでしょう。
お気に入りの音楽を聴きながら、温かいお茶をゆっくりと味わうのも素敵な時間です。
大切なのは、「~しなければならない」という考えを一切手放すこと。
食事も、宅配サービスを利用したり、パンとチーズだけで済ませたりと、徹底的に手を抜きましょう。
意識的に休息を取ることで、心と体はエネルギーを充電し、また明日から頑張る活力が湧いてきます。
家族への伝え方と理解を得るコツ
もし同居する家族がいる場合は、「今日は休む日」であることを事前に伝えておくと、お互いに気持ちよく過ごせます。
「ちょっと疲れているから、今日は家事をお休みします。夕食は各自でお願いします」というように、シンプルに、かつ具体的に伝えるのがポイントです。
日頃から家族とコミュニケーションを取り、家事の大変さや自分の体調について話しておくことも大切です。
あなたが元気で笑顔でいることが、家族にとっても一番の幸せであることを理解してもらえれば、きっと快く協力してくれるはずです。
「60歳 家事ができない」は当然!家族と協力する新しい関係
「最近、思うように家事ができなくなった…」と落ち込んでしまうことがあるかもしれません。
しかし、60歳を過ぎて、若い頃と同じように家事ができなくなるのは、ごく自然なことです。
それは「できない」のではなく、「やり方を変える時期が来た」というサインなのです。

頑張りすぎた自分を褒めてあげよう
まずは、これまで何十年もの間、家族のために家事を頑張ってきた自分自身を、心から褒めてあげてください。
あなたが注いできた愛情と労力があったからこそ、家族は健やかに暮らすことができたのです。
その事実は、何も変わりません。
これからは、「完璧な家事」という役割から少しずつ降りて、自分自身をいたわる時間を大切にしていきましょう。
あなたは十分に頑張ってきました。
これからは、もっと肩の力を抜いて良いのです。
家族を「家事のパートナー」に
これからは、家事を一人で抱え込むのをやめて、家族を「暮らしを共にするパートナー」として巻き込んでいきましょう。
いきなり多くのことをお願いするのは難しいかもしれませんが、小さなことからで構いません。
ゴミ出し、お風呂掃除、食後の食器洗いなど、具体的な役割を決めてお願いするのが効果的です。
その際、「やってくれて当たり前」という態度ではなく、「助かるわ、ありがとう」という感謝の気持ちを伝えることを忘れないようにしましょう。
感謝の言葉は、相手のやる気を引き出し、良好な関係を築くための潤滑油になります。
これからの人生、主役はあなたです
家事の負担を減らして生まれた時間と心のゆとりは、あなたのこれからの人生を豊かにするための貴重な財産です。
今までやりたくてもできなかった趣味を始めたり、友人と旅行に出かけたり、新しいことを学んだり…。
可能性は無限に広がっています。
家事は、あくまで暮らしを支えるための一つの要素であり、人生の目的ではありません。
これからの人生の主役は、他の誰でもない、あなた自身です。
自分自身が心から楽しいと思えること、心地よいと感じられることを、何よりも優先してください。
家事から少し自由になって、あなたらしい、輝くセカンドライフを存分に楽しみましょう。
まとめ:「60代から やめる 家事」で始まる、心豊かな暮らし
今回は、60代からやめる家事をテーマに、具体的なリストと考え方のヒントをご紹介しました。
完璧な料理、ピカピカの掃除、シワひとつないシャツ。
これまで当たり前だと思ってきた家事も、今の自分に合わせて見直すことで、心と体に大きなゆとりが生まれます。
大切なのは、「〜しなければならない」という思い込みを手放し、自分を許してあげることです。
お掃除ロボットや食洗機、家事代行サービスなどを賢く利用するのは、決して手抜きではありません。
それは、これからの長い人生を、より健康で自分らしく楽しむための、賢い選択なのです。
家事の負担を減らして生まれた貴重な時間を、ぜひあなたの好きなこと、楽しいことのために使ってください。
この記事が、あなたが主役の新しい毎日を始める、素敵なきっかけになることを願っています。